クリスマスの天使は忙しい
「おめでとう、恵まれた方(マリア)!」、天使が告げるこの言葉から、子どもたちが演じてくれる降誕劇は始まる。この天使の名前はガブリエル。これより少し前、ガブリエル天使は、祭司ザカリアが聖所で香を焚(た)く務め(生涯に一度だけ)の時にも現れ、「妻エリザベトに子どもが生まれること、その子の名前をヨハネ...
「おめでとう、恵まれた方(マリア)!」、天使が告げるこの言葉から、子どもたちが演じてくれる降誕劇は始まる。この天使の名前はガブリエル。これより少し前、ガブリエル天使は、祭司ザカリアが聖所で香を焚(た)く務め(生涯に一度だけ)の時にも現れ、「妻エリザベトに子どもが生まれること、その子の名前をヨハネ...
(55) クリスマスの時期、イルミネーションを眺めながら歩いていると、心がワクワクしてくる。いつもは暗い場所が明るく照らされているからだろう。更には、...
この時期は至る所にイルミネーションが飾られる。町並みは当然として、個人の住宅でも様々な工夫を凝らして飾られ、クリスマスの雰囲気を醸し出す。感染の恐れから依然として解放されない中で見るイルミネーションは、街にも人にも元気を与えてくれているのかもしれない。「光は暗闇の中で輝いている」(ヨハネ1:5)...
「ほぼ皆既月食」、140年振りだというので肉眼でみるつもりだったが、バタバタしている内に気付けば7時過ぎ。急いで東の空を眺めたのだが、既に「ほぼ」の状態は過ぎ、終わりに向かっている最中だった。だから次こそ「この目で」と思うのだが、65年後だという。世界最長寿を目指せば見ることもできるかもしれない…が、無...
教会の掲示板に「日曜日の礼拝は教会員のみで行います。誠に申し訳ございませんが、日曜日を含め会堂内へのお立ち寄りはご遠慮ください。」と張り出したのは、昨年4月のことであった。道行く人がどのように受け止めてくださったかは知る由もないが、まさに苦渋の決断、いや断腸の思いで張り出した。「いつでも、どなたで...
保育園で小児祝福式が行われた。例年、「祝福の徴(しるし)」に小さなウェーハウスを、一人ひとりに「神様からの祝福です」と言いながら手渡しする。しかし、昨年も、そして今年も「口にするものは手渡ししない(できない)」ので、一人ひとりの頭の上に手を置いて祝福するのみ。まして昨年はその行為すらできなかった...
コロナ感染者激減のニュースを聞きながら、「第六波に備えて予防し続けなければ」と思いつつも緊張感が薄らいでいく日々。長い戦いになるのだから「新しい生活にシフトチェンジしなければなるまい」と覚悟したはずであったが、リモート疲れ・予防疲れとでも言うのだろうか、心のどこかには、「マスクや消毒に気遣う日々...
1517年10月31日、ヴィッテンベルグ城教会の扉に張り出された1枚(恐らくB4程度の大きさの)の紙には、「贖宥(しょくゆう)の効力を明らかにするための討論提題」(後に95箇条の提題と呼ばれたもの)と記してあった。マルティン・ルターが教会に投げかけたものであった。(ルター自身が扉に掲示したかどうかは明確ではな...
「アダムは答えた。『あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。』」(創世記3:12)アダムは「エデンの園のすべての木の実を食べてよいが、(園の中央の)善悪の知識の木からは、決して食べてはならない」と言われていたにもかかわらず、食べてしまい、風が吹く頃にやっ...
10月、ルーテル教会は「ルターの宗教改革」に特に心を向ける。言葉で、行動で、そして讃美歌で、人々に「福音」について力強く語り続けた。彼の讃美歌の代表曲は、愛唱詩編である詩編46編を基に作詞作曲した「神はわがやぐら」(1529年)であり、私たちにとっても心の支えとなる讃美歌でもある。