そのままのあなたは受け入れられています

祈り)
天の神様、私たち一人ひとりに新しい目覚めをありがとうございます。
私たちは季節や天気、様々な風景や香りによって、いろいろな記憶がよみがえる時があります。
それは感傷に浸りたい時であったり、現実から逃げたい時であったりします。
また、思いがけない時であったり、自分が癒される時だったり。
「なんで今?」と戸惑うだけでなく、
神様、あなたが与えて下さる「とき」の中で、自分と向き合う勇気が持てますように。

これから語られますみことば、この語る者を通して、
ここにおられるお一人お一人へと、そしてそれぞれの心にある方々お一人お一人へと神様あなたがお語り下さい。
神様、あなたにすべてをお委ね致します。

このお祈りを主イエスキリストのお名前によってお祈り致します。
アーメン

【参照聖書 詩編81編】
わたしが、あなたの神、主。(11節)

『わたしが、あなたの神、主』(詩編81:11)とみことばが私たち一人ひとりに語られています。「ん?神様って何?そんなこと畏(おそ)れおおいから聞いてはいけないよ。」とか、「今更、何を聞いてるんだよ。」と誰かに叱られるかもしれません。でも、私たちの持っている価値観では計り知れないのが神様なのかもしれません。

「牧師さんて聖書全部覚えているんでしょ?」と聞かれ戸惑ったことがあります。「もちろんです」と即答できる方もおられると思います。私は「もちろん、そうです」と即答したかったのですが、できませんでした。今、思うとその質問をされた方をがっかりさせたなって思います。たとえば「聖書を全部は覚えきれていませんが、聖書の勉強はたくさんしておりますよ」くらいはお答えできたのかもしれません。

思い込みは人を勝手に判断してしまったり、必要以上に人に期待したりします。期待を受けた人は、期待にこたえたいと成長する時もありますが、期待にこたえられない自分に絶望する時もあります。思い込みによる期待は、自分を振るい立たせる時もあれば、ぺしゃんこにしてしまうこともあるのです。

『わたしが、あなたの神、主』(詩編81:11)このみことばによって語られる神様は違います。神様は、あなたを思い通りになるようにと期待するのでもなく、思い通りにならないあなたに絶望することもありません。神様はあなたを期待するのではなく、あなたを信頼します。神様は思い通りにならないあなたに絶望するのではなく、あなたに希望を持たれています。だから私たちは神様に祈ることができるのではないでしょうか。今あるそのままの自分を、私たちは神様に祈ることが赦(ゆる)されています。あなたが自分自身のことをわからなくても、神様はそのままのあなたをわかっています。

大丈夫です。そのままのあなたを神様は信頼され、そして神様はあなたと共にいて下さいます。だって、あなたは神様が愛されているかけがえのない存在だから。