良くも悪くも想定外

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私の「夏スイッチ」が「オン」になった。思わず意味不明な文章で始めてしまったが、少し説明を。私がチャプレンを担っている施設の学童クラブサマーキャンプが、三年ぶりに再開された。市川に赴任以来、20年間続けてきたこともあって、私にとっては「キャンプ付き添い」は夏開始のルーティーン(日常的に繰り返される動作)となっていたので、キャンプに出掛けると「夏」を実感するという訳だ。それが2年間も中止になり、「暑いのだけど夏を実感できない」状態が続いていたのだ。だから今年は感染者増加に惑わされず、2年間で学び経験した予防・対応策を講じた上で、キャンプが実施されたのだ。決断してくださった施設長たちに心から感謝したい。それは私だけのことではなく、キャンプに行きたいという子どもたちの心にも、大いに喜びをもたらす決断だったからだ。

さて、キャンプの日程に関しチャプレンの私にまず相談してくださった。施設長たちから「キャンプが同じ週だと大変ですよね?」と意味深な相談。私は「同じ週に一気に実施するのも、時間的にも気分的にも楽かもしれない」と考え、軽い気持ちで「もしそうなっても大丈夫」と返事した。その後知らされた決定は、「8月第一週の火曜~木曜・金曜~土曜」という連続キャンプ。20年間付き添い続けてきたこともあったし、両施設長とも阿吽(あうん)の呼吸で進めてきたキャンプ、特別の不安もなく更に場所が決定されるのを待っていたが・・・、後日聞かされた場所は「同じMキャンプ場」であった。「同じ週に一気に」という私の判断は、「連続であっても別々だろうから、気分転換もできるし体力的にも多分大丈夫」というものだったのだが、「同じ場所」と決定されたことで、一気に暗雲に覆われた。片道2時間半、一週間に二往復。湖畔のキャンプ場だが道もなく舟を使うしかない場所、つまり入ったら缶詰にされる場所。とはいえここは子どもたちの楽しみのために、私は「何とかなるよ」と言い続けるしかなかった。

二つのキャンプは参加者もスタイルも異なるグループ。場所は同じであったけれど、それぞれに楽しく過ごすことができた。しかし、私の体は「年甲斐もなく気安く了承するからだ」と言わんばかりに悲鳴を上げている。でも、沢山の笑顔に会えたのだから、疲れは直ぐに取り除かれる・・・筈だ。良くも悪くも想定外だったが、恵みはどこにでも見つけられるものだ。神様のお守りとお支えに感謝!

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