エッセイ

我慢すること

次男が小学生の頃、遊びに出かけていた友達の家から帰宅して、ポツリと「ボクもひとりっ子が良かった」と呟いた。「どうして?」と聞くと、「友達は兄妹がいないから、お菓子もオモチャも独り占めできる」と。それに対して私がどう応えたかは記憶にないが、姉二人兄一人の4人兄弟の末っ子、好き勝手にできないことも確か...

憎しみからは何も生まれない

ウクライナ東部マリウポリから覚悟を決めて避難してきた女性が、「道路には沢山の血が流れ、幾人もの遺体を見ながら避難してきた」と途中の様子を語っていた。そして彼女は続けて「でも、私は憎しみや怒りを持ちたくない。憎しみが戦争を生み出すから」と訴えるように語っていた。平和な街が不当な侵攻によって破壊され...

心が枯れているから・・・

2年前の夏、休暇をいただいて信州のI市に観光のために旅行に出かけた。仕事でI市にいくことはあっても、なかなか観光する機会がなかったからだ。当時は第2波のコロナ禍中であったので、出来るだけ人と接触しないようにと心がけつつも、せめてI教会くらいは訪ねることはできるのではと少々の期待をもっての旅行であった。

人生を制限されないように

「この日に神はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を神は祝福し、聖別された。」(創世記2章3節)これを受け、十戒の第三戒で次のように規定されている。「安息日を心に留め、これを聖別せよ。六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕...