エッセイ

ケガの功名|いま起こっている事をしっかり見る

「作家の仕事のひとつは、『災害』の中に隠喩(いんゆ)を見つけることだ。この場合、隠喩とはすなわち普遍性である。(中略)僕たちにできるのは、しっかりと『見る』ことだ。今、何が起こっているのか。自分は何を恐れ、何に傷ついているのか。自分以外のどういう人が困っているのか。彼らを困らせている原因は何か。

まさかの出来事|箱根駅伝の「まさか」から

2023年の歩みが始まった。ウクライナの地が戦場になるとは想像もしていなかった昨年当初だったが、その悲惨な状況は年を越しても続いている。まさか世界中が巻き込まれる感染症に襲われるとは思ってもいなかった2020年の年初、それが三年経っても明確な終息の目途も立たずに、これもまた続いている。ただし、COV...

灯される時を待つ|灯されていないローソクが教えてくれること

いよいよアドヴェント・キャンドル4本全てが灯される。一週目に1本、二週目は2本と灯すローソクが増える度に、クリスマス気分も高揚し、そして「いよいよ」なのである。この習慣は19世紀中ごろから始まったといわれ、「クリスマスっていつ来るの?」という子どもの質問に答えるために作ったらしい。

宿屋さんは何処?|クリスマスに巻き込まれた宿屋さん

「宿屋さんは?」と、キリスト降誕劇で宿屋役の子どもたちが聞いてきた。卒園記念の聖書を少し早めに贈呈し、これから行う降誕劇は聖書に書いてあると子どもたちに教えたからである。保育園で行われる降誕劇は、マタイとルカの福音書の記事が基になっている。マリアとヨセフ、羊飼い、天使や星、博士に関しては、直接そ...