
「一瞬」が増えた!?
ある晴れた日の昼前、川沿いの道を歩いていて、初老の男性とすれ違った。前を向き背筋がピンとして、しかしゆったりとにこやかな表情を浮かべながら歩いておられた。一瞬のことであったが、すれ違った私の気持ちも穏やかになっていくようであった。それは15,6年も前のことなのに、日時も季節も覚えていないのに、まして...
日本福音ルーテル市川教会の中島康文牧師のエッセイです
ある晴れた日の昼前、川沿いの道を歩いていて、初老の男性とすれ違った。前を向き背筋がピンとして、しかしゆったりとにこやかな表情を浮かべながら歩いておられた。一瞬のことであったが、すれ違った私の気持ちも穏やかになっていくようであった。それは15,6年も前のことなのに、日時も季節も覚えていないのに、まして...
4月は年度の始まり。子どもたちもそれぞれに学年が上がり、それだけで成長しているように感じることが多い。学年が変わったというだけで、さほど変わらないのだが、大人がそのように見てしまうということなのだろう。背後にあるのは、「成長すること」イコール「自分で出来ることが増えることで、それはとても良いことだ...
我が家の愛犬は、3月末で16才3ヵ月、人間に換算すれば100才を優に超えた老犬である。最近は後ろ足が弱くなり、自宅から教会の前の道路に出る程度である。ヨタヨタしながら道路に出ては、後ろ足に力が入らないために倒れこむことも多い。そんな状態を見かねた通行中の方が、良く声を掛けてくださる。「いくつですか?」と...
神殿の立派さに驚嘆する弟子たちに向かって、イエスは終末の出来事の一端を話されつつ、次のように付け加えられた、「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである」(マルコ13:32)と。更に、復活し天に昇られる前、イスラエルの再建を期待していた弟子たちに「父が御自分の権威をもっ...
(7) 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)「小...
10年という節目を迎えたこともあって、東日本大震災に関する特集が報道されることが多い。死者は15,899人、行方不明者は現在も2,527人、全国に4万人が避難している。今も不明家族を探している方もいるだろうし、前に進めないという方もいるだろう。被災された方々のことについては報道で知るしかないが、私たちもまた東...
間もなく「東日本大震災」から10年目となる3月11日を迎える。当時、私は東教区の常議員で、教区として支援やボランティア活動のための協議に加わっていた。ボランティアには常議員も積極的に参加する中、私は一度も参加できなかった。理事長を務めていた保育園の改築工事を3月末で完了しなければならず、地震による人材...
「(イエスは)神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、鳩を売る者たちに言われた。『このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。』」(...
「嵐の中でもがいている弟子たちのところに、湖の上を歩いてイエスが近づいてこられた。ペトロはイエスの『来なさい』と言う言葉を信じて、水の上を歩き始めたが、波の大きさに気付き溺れかかった。イエスに助けられて船に上がると、イエスは『信仰の薄い者たちよ』と言われた。」(マタイ16章)信じて歩き出したのに、周りの...
「アメリカのCDC(疾病対策センター)は、マスクを2枚重ねて着用することで新型コロナウイルスの予防効果が高まるとの実験結果を公表した。