この世に終わりはありますか?

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るたー

ある。

歴史には神様の定めた終わりがあって、そこに向かって人は生きているという時間論(歴史の捉え方)は、ユダヤ教やキリスト教のひとつの特徴じゃ。つまり、時間は繰り返すのではなく、終わりに向かって直線的に進んでいるとわしらは考えている。そしてその終わりとは無になることではなくて、神様の世界が完成することを意味している。

人間の歴史が終わりと完成を目指しているからこそ、歴史において起こるすべてのことには神様から与えられたかけがえのない意味があると、ユダヤ教徒やキリスト教徒は考えてきた。どんな出来事も神の世界の完成のために必要なことであって、二度とは起こらない。そうやって、苦しいことも楽しいことも、起こったことはすべて神様からのメッセージであると受け止めてきたんじゃ。

じゃから、この世の終わりはある。
しかしそれがいつ、どのようにやって来るかは、人間にわかることではないし、知らなくてもいいことじゃ。

結局わしが生きている間にもこの世の終わりは来なかったしの。心配して損したわ。
でも、いつか終わりが来ると思って、今を精一杯生きるのはいいことじゃの。