真間川のほとりで

日本福音ルーテル市川教会の中島康文牧師のエッセイです

「オオカミが来た!」

3月に緊急事態宣言が解除されたものの、感染者が再び増加傾向となり、現在はまん延防止措置指定都市となっている我が市川市。そして1都2府1県へ再び緊急事態の宣言。感染に歯止めがかかる気配が感じられない。なんともやるせない。「人流増→感染増→宣言→感染減→宣言解除→始めに戻る」いつまで繰り返したら良いのだろ...

「一瞬」が増えた!?

ある晴れた日の昼前、川沿いの道を歩いていて、初老の男性とすれ違った。前を向き背筋がピンとして、しかしゆったりとにこやかな表情を浮かべながら歩いておられた。一瞬のことであったが、すれ違った私の気持ちも穏やかになっていくようであった。それは15,6年も前のことなのに、日時も季節も覚えていないのに、まして...

弱さは優しさを引き出す②

4月は年度の始まり。子どもたちもそれぞれに学年が上がり、それだけで成長しているように感じることが多い。学年が変わったというだけで、さほど変わらないのだが、大人がそのように見てしまうということなのだろう。背後にあるのは、「成長すること」イコール「自分で出来ることが増えることで、それはとても良いことだ...

弱さは優しさを引き出す①

我が家の愛犬は、3月末で16才3ヵ月、人間に換算すれば100才を優に超えた老犬である。最近は後ろ足が弱くなり、自宅から教会の前の道路に出る程度である。ヨタヨタしながら道路に出ては、後ろ足に力が入らないために倒れこむことも多い。そんな状態を見かねた通行中の方が、良く声を掛けてくださる。「いくつですか?」と...

この時代が好き!

神殿の立派さに驚嘆する弟子たちに向かって、イエスは終末の出来事の一端を話されつつ、次のように付け加えられた、「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである」(マルコ13:32)と。更に、復活し天に昇られる前、イスラエルの再建を期待していた弟子たちに「父が御自分の権威をもっ...

一瞬の出来事で人生が決まるのか!?

10年という節目を迎えたこともあって、東日本大震災に関する特集が報道されることが多い。死者は15,899人、行方不明者は現在も2,527人、全国に4万人が避難している。今も不明家族を探している方もいるだろうし、前に進めないという方もいるだろう。被災された方々のことについては報道で知るしかないが、私たちもまた東...

「サポーター」心

間もなく「東日本大震災」から10年目となる3月11日を迎える。当時、私は東教区の常議員で、教区として支援やボランティア活動のための協議に加わっていた。ボランティアには常議員も積極的に参加する中、私は一度も参加できなかった。理事長を務めていた保育園の改築工事を3月末で完了しなければならず、地震による人材...

時にはあるがままに

「(イエスは)神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、鳩を売る者たちに言われた。『このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。』」(...

知っているよ!

「嵐の中でもがいている弟子たちのところに、湖の上を歩いてイエスが近づいてこられた。ペトロはイエスの『来なさい』と言う言葉を信じて、水の上を歩き始めたが、波の大きさに気付き溺れかかった。イエスに助けられて船に上がると、イエスは『信仰の薄い者たちよ』と言われた。」(マタイ16章)信じて歩き出したのに、周りの...