倦怠感と向き合う

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二週間前、四回目のワクチンを接種してきた。これまでの三回はF社製だったので、交互接種が抗体を増やすという英国などの報告を聞いて、今回はM社製を接種することにした。接種後の副反応は、接種か所に少し痛みがあった程度だったので、今回も殆ど心配することもなく接種を終えた。翌日、腕が方より上がらなくなり、体がだるく、熱も37.5℃。これが副反応なのかと思いつつ保育園に連絡。園児礼拝の日であったが、熱があるので「入園禁止」を確認し、礼拝奉仕が出来ない旨を伝える。さほどの高熱でもないので自宅で作業をと思うのだが、パソコンに向かう気力も湧かないし、文字を目にしたくもない。これが倦怠感なのかと思いつつも、私の場合は恐らく軽症。見た目には(自宅なので誰も見ていないけど)「怠けている」としか見えないのだろう。起き上がる気力が湧かないので、一日中ゴロゴロして過ごした、心の何処かには少々罪悪感を覚えながら・・・。(接種後の症状については個人差がある。)

「今日も明日も負け犬」という映画が、6月頃だったかニュースで紹介されていた。女子高校生監督の下、彼女の「起立性調節障害」という自らの病を取り上げた映画である。出演者もスタッフも高校生たちが担い、地元福岡で上映され、今後も全世界の映画祭に出場するという。機会があればぜひ私も観たいのだが、映画で取り上げられた「起立性調節障害」とは「たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つ。過去には思春期の一時的な生理的変化とされていたが、近年の研究では長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし、社会復帰に大きな支障となることが明らかになっている。身体疾患と理解されず、単に『なまけ癖』と判断されがちで、関係者の理解と見守りが不可欠である。」(HP:日本小児心身医学会より抜粋)たった一日であったが私も自分自身に対して罪悪感を覚えてしまうような倦怠感を経験して、それが何年も続く中で生きている子どもたちの苦悩には、理解と見守りが本当に必要なのだと実感すると同時に、神の眼差しがまさにそうだったと気付かされてもいる。

病からくる倦怠感を現代の医学は解き明かしつつあるが、病以外にも私たちは目標・目的が叶わなかった時に倦怠感を覚える。新型コロナウイルスは、感染するだけでなく感染しなくとも私たちからこれまでの日常を奪うことによって倦怠感をもたらしたように思える。しかし、私は今思う、見守り寄り添う人々、何よりも神様がいてくださることを思い起こすことで、倦怠感と真摯に向き合えるのだと確信している。